一会和堂セミナーハウス

国内外の旅行者に観光と文化体験プログラムを提供

一会和堂セミナーハウス

お問合わせ&アクセス
「和堂」の大津絵ショップ
モロコの歯ぎしり

ブログ

モロコの歯ぎしり
2022.03.15大津今昔

昭和の妓楼解体へ

琵琶湖の水運で物資や人が集まる港町、宿場町、また軍都でもあった大津には、やはり花街がありました。うちから徒歩圏内にある、長年風雨にさらされ荒れ放題だった遊郭の遺構がとうとう解体されることになり、先日その「さよなら見学会」に行ってきました。外から見ても凝った意匠が見て取れ、高級な部類の妓楼だとは思っていましたが、内覧してその建築や建具の素晴らしさに目を見張りました。そこまで贅を尽くすに足るだけの富裕層などを対象としていたということでしょう。
  アジアの遊郭建築に興味のある香港の大学の先生方の会社がこの物件を買ったそうです。解体過程では建築の専門家による研究材料となり、価値のある建具や天井などは保存されて新しい場所でお披露目されると聞きました。候補地は?と聞くと未定と濁されていましたね。外国資本の手でいいものが他所へ持っていかれるのかと思うと妙な気分です。もちろん、現状放置は環境としていいはずもないのですが。
  大津市歴史博物館に一部でも寄託してくれないかなーと独り言ちたのでした。お干菓子の木型のようにはいきませんか。
ご参考: instagram で ebisuya_senseartと検索してみてください。

TOPへ