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われも湖の子

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Entry#3

誇れる歴史を風化させないという情熱

雨森 鼎さん(あめもりかなえ)

大津と関わり45年、好きな歴史を勉強し見識を高めてきた雨森さん。二十年来「大津の町家を考える会」のメンバーとして『大津百町瓦版』(発行部数1000部) の記事を取材から執筆まで担っている。積極的にプログラム提案をし、ガイドとしても三井寺や膳所城跡、大津百町を闊歩する。大津の観光振興にはたくさんの方が従事している。その中にあって、雨森さんは「大津の歴史の語り部」というだけでは役不足。自らガイドをし、歴史をせっせと掘り下げた瓦版も刷る。まさに大津史がカビないようにメンテナンスしている貴重な人材だ。
ご本人いわく京都の公家の出身らしいが、これは怪しいと見ている。そこはかとない気品が漂わないでもないが(笑)、お公家さんとしてはフットワークが軽すぎる。定年まで公務員として勤めながら日本全国や海外を旅する。映画好きが高じて自主上映サークル「大津シネマクラブ」の結成メンバーとなり、滋賀県初の映画祭を成功させたという。また、今でも老若男女を問わずたいていの人と垣根なく打ち解けると言われるのは頷ける。一昨年の年末に持ち寄りのパーティをしたときのことだ。未熟なホストは空気を読む雨森さんの機転に随分助けられた。歌舞伎の十八番の謡いでも大いに場を盛り上げてもらった。雨森さんの人間力からくるメンタルの柔軟さに脱帽した夜だった。
初めて雨森さんにお会いしたのは2年前、三井寺の仁王門前だった。「プレミアガイドツアー」をされていると聞きつけて参加。ガイドブックには載っていない面白い歴史秘話が満載で、現存するものを見せ惹きつけて話されるとても楽しい時間だった。今後も雨森さんのわかりやすい言葉で大津の歴史を紹介してもらって、旅人を魅了し続けてほしい。私にとって雨森さんは石場の常夜燈のような存在だ。

大津百町瓦版バックナンバー、ご参考→http://hyakucyou.s11.xrea.com/

誇れる歴史を風化させないという情熱 雨森 鼎さん
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